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新しい注入治療ラフレン✨|立川皮膚科クリニック|ニキビ、シミ、赤ら顔の治療|美容皮膚科

新しい注入治療ラフレン✨

みなさんこんにちは!
実は春から導入開始した注入治療があります✨ラフレンという製剤です。症例写真のご用意もできましたので、ご紹介いたします

<ラフレンとは>
70%のCMCゲルと30%のPCLの合剤です。ボリュームロスした部分を持ち上げ、肌質改善する効果があります
製造は韓国のsamyamg社。20年以上にわたり医療用の縫合糸を製造しており、医療用縫合糸(PDO糸)原料の80%を供給している歴史ある会社です

<適応>
頬コケ、こめかみのボリュームロス、ほうれい線など

<効能>
注入するとCMCゲルによりボリュームロス部分を補います。いわばヒアルロン酸注入のような効果で、ゲルによって形を形成、直後から理想の仕上がりとなります。その後ゲルは2ヶ月程で吸収されてしまいますが、そこで活躍するのがPCLです✨PCLにはコラーゲンを生成させる力があり、ゲルが吸収される頃から効果を発揮し始め、その効果は溶けきる2年間にわたり持続すると言われています。自らのコラーゲンを再生させるため自然なボリュームアップが叶いますかつ、コラーゲン再生により肌質も良好になります✨

<メリット>
注入直後から体への吸収が始まるヒアルロン酸と違い、PCLは2年にわたり皮下でコラーゲン再生をし続けるため、その間ボリュームが損なわれず、ヒアルロン酸のように半年〜1年毎に注入の必要がありません。
かつ、自らのコラーゲンを再生させるため自然な仕上がりになる事、同時に肌質改善ができる事も優れた点です

<デメリット>
溶かせない製剤のため、理想の仕上がりでなかった場合溶けるのを待つ事になります。しかしボリュームロス部分に注入しますし自然な仕上がりを得意とする製剤のため、あまり不自然になる事はないかと思います。他、腫れる可能性が高い事がデメリットです。ゲルは食品や化粧品にも含まれているもので、PCLも改良を重ね安全性の高いものですが、針で撒くように注入するため、また注入直後は生体的に異物反応を起こすため腫れます。ダウンタイムを1週間は取って頂くことを推奨します。


しかしながら、上記デメリットがクリアできる方でしたら、ヒアルロン酸注入より優れた製剤かと思います

<注入方法と治療の感想>
麻酔後、針を使って注入していきます。痛みは多少ありますが我慢できる程度です。翌日から腫れ不安になりましたが、1〜2週間程で落ち着き、自然な仕上がりながらもコケてた部分がボリュームアップしてとても満足していますやつれた感じがなくなりました✨

<症例のご紹介>
お写真はこめかみのボリュームロスに注入した症例です。ボリュームがなくなり骨のゴツゴツ感がある事によって老け見えしてしまいます。こちらの方は左右に1ccずつ(計2本2cc)の注入が推奨でしたが、腫れや仕上がりに不安があり、相談の上半量の左右0.5ccずつ(計1cc)の注入となりました。
元々ボリュームロスがあったため、腫れはさほど気にならなかったそうです。ゴツゴツ感が軽減し老け見え感が改善しています次回は推奨量注入してみようかなと前向きなお言葉を頂きました。

<他プチ情報>
よく似た製剤にエランセという製剤があります。同じPCL製剤で上記効能やメリットがある事から海外をはじめ人気がありました。一方、しこりなどのトラブルを起こすケースがあったことも事実で、日本ではトラブルの少ないヒアルロン酸の方がニーズがありました。今回導入したラフレンはエランセの進化版です。研究を重ね製剤の粒子やゲルに工夫がされており、しこりなどのトラブルが起きないよう開発されました。韓国でエランセを取り扱っていたクリニックも次々とラフレンに切り替えているそうです

最後までお読み頂きありがとうございます。みなさんのお役に立てる情報になれば幸いです興味はあるけど美容治療が色々あってわからない方もお気軽にご相談下さい!